JABEE(日本技術者教育認定機構)対応教育プログラム
JABEEとは大学など高等教育機関で実施されている技術者教育プログラムが、その要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し、要求水準に達している教育プログラムを認定する専門教育認定制度です。
JABEEで認定された学科を卒業すると、その修了者には技術士の一次試験免除の特例が適用され、技術士補の資格を有することになります。
化学生命工学プログラムの前身である応用化学工学科応用化学コースおよび化学生命工学科が平成18年度と平成23年度の審査によりJABEE認定を受け、「化学および化学関連分野」の技術者教育プログラムの「応用化学コース」の量的ガイドラインを満たすように精選したカリキュラムを設定しています。
学習・教育到達目標
教育理念・目的
化学は物質変換の学問であり、有用物質の生産や分析・評価の基礎として重要であるとともに、また生命現象に関わる学問の基礎でもあります。 化学生命工学科では、このような化学の知識を役立てることにより、地球環境や生命との調和を図りつつ人類社会の持続的発展に寄与できる人材の育成を目指します。
教育・研究の大要は、物理化学や有機化学などの一般化学と生命現象に関わる化学を基礎として学び、新物質や機能材料、バイオテクノロジー、分析や化学計測、医薬や医用材料、環境保全やエネルギーなどの研究や技術開発を担うことができる能力を得ることです。また、世界的な視点および地域社会的な視点から、広範な視野と柔軟性をもって科学技術の発展に貢献できる研究者や技術者を育成することを目的としています。
この目的を達成するために、化学生命工学科では以下の学習・教育到達目標を定めています。( )内に主なキーワードを示します。カリキュラムの編成に当っては、JABEEの提示している「化学および化学関連分野」の技術者教育プログラムの応用化学コースの量的ガイドライン(日本技術者教育認定基準)を参考にしています。
- 豊かな人間性と社会性による倫理観を備え、国際的視野のもと、自然・環境の摂理と諸科学の基礎知識を吸収して共生する能力を養成します。
[人類の共生](人間性、倫理観、基礎科学、人類と自然の共生) - 数学、工学基礎や情報処理技術及び化学工学に関する基礎知識と能力を養成します。
[基礎推進能力](工学基礎;情報技術、化学工学) - 化学と生物の知識を柔軟に駆使し、新材料やバイオ技術、薬の創製と評価に生かせる能力を養成します。
[持続的成長](専門基礎と専門;分子工学、材料化学、バイオ技術、化学計測) - 日常的・国際的コミュニケーション能力を養成します。
[コミュニケーション能力](プレゼンテーション、外国語、実用英語、文献検索・整理) - フレッシュマンセミナー、学生実験、演習、キャリアデザイン、卒業研究・講座ゼミ、学外実習・工場見学等を通じ、与えられた要求に対して、知識・技術を駆使して総合的に判断し、実現可能な解決方法を提案できるデザイン能力とチームで仕事をする能力を養成します。
[総合的判断・デザイン能力](卒業研究、学外経験、地域問題、継続的学習能力)
学習・教育到達目標達成と評価方法
学習・教育到達目標に沿い、本コースの履修課程表とその履修の流れが用意されています。目標達成のための案内と評価方法は、履修要項・学修案内またはWeb上のシラバスに記されています。
化学生命工学科の教員構成とカリキュラム
化学生命工学科では、教員14名により、上記教育到達目標のもと卒業論文指導を含む専門教育カリキュラムを行っています。
卒業・修了生アンケート
各年度の卒業生によるアンケート回答